今年の夏は、豪雨と長雨の後、危険な高温となり非常に厳しい毎日となっています。みな様いかがお過ごしでしょうか。牛たちも危険な暑さで、大丈夫でしょうか。猛暑にマスクを離せず熱中症も心配なコロナ禍で、ほんとに大変です。酷暑お見舞い申し上げます。
そして、私事で大変恐縮ですが、去る5月10日に義理の父が他界いたしました。緊急事態宣言中でしたし、家族葬でしめやかにおくりました。義理父は、ウシキンを発明した人で、自らも和牛を少数飼っていました。もう14、5年も前でしょうか、病気で牛を亡くしたり、体調が悪かったりして何か良いものはないかと考えて、黄土粘土を食べさせることを思いついたのです!それは、父が子供の頃に土壁の牛小屋で、牛が壁土をいつも舐めているのを見た記憶を思い出し、自ら健康のために本能的に求めているのではと考えたのです。父の行動力は半端なく、餌に粘土を混ぜてやると、牛たちが元気になったと大喜びして、すぐにウシキンと名付けて商品化してしまいました(笑)
父は丸顔で体も大きく、バイクが好きな豪快な人で、カラオケ、社交ダンス、墨絵と多趣味でしたし、各種団体や後援会のお世話をずっとしておりました。晩年は、地元のお寺の建て替えにあたり先頭に立って尽力いたしました。
わたくしがウシキンを販売する会社を設立したのは9年前で、ウシキンは父が暴走して作っただけで、当初まったく売れませんでしたが、人に恵まれて広まり少しずつご注文をいただけるようになりました。
コロナ禍で、享年90歳。高齢で悪いところだらけでしたので、がんばってと励ましてきましたが、超ポジティブ人間の父が、もうあかんと言った言葉に覚悟もしておりました。7年前に「妙子、牛を絶やすな、絶対に絶やしたらあかん、これは遺言やぞ」と会席でお酒に酔って言ったことを思い出します。まだ牛の値段が高騰していない時でした。父が残した遺言、父が残したウシキンをわたくしは守り、そして繋いでいく〜初盆を迎え、父に何か贈りたいとこの記事を書かせていただきました。天国からまた新しいアイディアをくれるかもしれません!(笑)
昨年、旭日単光賞をいただきました。世話好きで動物好きの父は、とてもうれしそうでした。